20代SE 忘備録

普段自分が考えたことや学んだことを忘れないように書いていきます。

図解でわかる生産の実務 在庫管理を読んで

図解でわかる生産の実務 在庫管理を読んで

 以前SCMに関する本を読みましたが、そこではSCMの目的としてスループットを最大化する話がありました。そう、スループット、要するに利益です。(違ってたらごめんなさい。あまり詳しくはないです。)

 利益を出すためには、余分な在庫を減らさなくてはなりません。余分な在庫があるその分の資産を現金ではなく、在庫でもつことになります。在庫で資産を持つということは、その分銀行からお金を借りなければならず、金利を払わなければなりません。(もし自分の資金だけで運転するにしても、現金で資産を持っていれば、資産運用により資産を増やすことができます。)またお客さんの注文が予測と違っていたり、流行が変わって製品が売れなくなってしまうと、その部品在庫は廃却しなければなりません。つまり、資産を廃却することになります。

 

 このように、在庫は企業の財務にとって非常にインパクトがあるので、その在庫の管理について勉強するためにいくつか在庫管理の本を読んでいます。その中でも広く浅く(ところどころ深く)在庫管理について書かれていたのが、この「図解でわかる生産の実務 在庫管理」です。

 

 この本では在庫に関するとらえ方、扱い方について書かれています。結構詳しく書かれていて、生産管理をまったく知らない人が見てもピンとこないところはあるかもしれません。しかし、生産管理や生産管理システム(情報システム)にかかわる人にとっては参考になる部分も多いと思います。例えば、在庫にかかわる業務として、部品や材料の発注がありますが、その発注方法が細かく書かれていたり、在庫削減の手順がステップとして書かれています。また著者がこれまでに関わってきたであろう会社が(会社名は出ませんが)出てきます。その実例により話に説得力があります。実は、内容が濃すぎてまださらっとしか読んでいません。何回か読み直しつつ気になるところの知識を深めていこうと思います。