20代SE 忘備録

普段自分が考えたことや学んだことを忘れないように書いていきます。

トコトンやさしいSCMの本を読んで

トコトンやさしいSCMの本を読んで

 最近、SCM(Supply Chain Management)関係について興味があるのでわかりやすそうな本を選んで読んでみました。やはりモノ、情報の流れを広範囲(例えば、ある工場や倉庫のみだけではなく、複数の工場や倉庫をまたいでお客さんへ出荷されるまで)でとらえる必要が製造業に求められるため、このSCMについて調べてみました。

 

 この本では、SCMに関して概略の説明をしていますが、ここから気になった項目を調べてみいくのがいいと思います。概略としてはわかりやすく、とっつきやすい印象でした。ちなみに私が気になった点と感想は↓のような感じです。

 

 制約条件の理論(TOC)や、スループット会計の考え方が SCMの理論的基盤として位置づけられており、この本の中でも何回も登場しましたが、このTOCスループット会計はかの有名なビジネス書「ザ・ゴール」の中でゴールドラットが提唱していました。こちらも非常に面白い内容です。つまりSCMの目的として、スループット(売上高 − コスト)の増大があり、その方法としてシステム全体のボトルネックを改善していくというTOCの理論があります。確かに、SCMという言葉はよく聞きますが、その目的までは考えてはいませんでした。

  また、この本によるとSCMという仕組みを導入するにはコストがかかりますが、最近はクラウドコンピューティングの発達により中小企業もSCMを導入できるようになったそうです。話は少しそれますが、クラウドコンピューティング技術が進みユビキタス社会化が進むと我々はスマホ等をもつこともなくなるのではないでしょうか。なぜなら街中いたるところにクラウド環境へ接続できるようになっているでしょうから。。。このクラウドコンピューティングという技術は、技術そのものも興味深いですが、IT産業の趨勢や、それ以上にITを利用する私たちの生活を大きく変える可能性があると思っています。

 あと、この本で初めてリバースチェーンという言葉を知りました。廃棄物処理までもSCMに含めるそう。物流は明らか重要であることがわかりますが、確かに廃棄物処理も重要ですよね。こういった廃棄物処理の技術を磨いている企業さんもきっとたくさんあるんでしょうね。まだまだ気になった点はありますが、とりあえず今回はこのへんで。