20代SE 忘備録

普段自分が考えたことや学んだことを忘れないように書いていきます。

ヒラノ教授の線形計画法物語を読んで

ヒラノ教授の線形計画法物語を読んで

 以前、いくつか線形計画法に関するブログを書きましたが、線形計画法はシステム工学、OR、IE、経営工学、…等で広く使われている手法です。

sy0807j.hatenablog.com

 

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線形計画法に関する本を探していたわけではないのですが、線形計画法の歴史が著者の体験談を交えて書かれていたため、面白そうだと思って読んでみました。

 

 結果として、最近読んだ本の中では一番面白い本でした。内容としては先ほど書いたように線形計画法の歴史が著者の体験談を交えて書かれているのですが、著者と同年代の研究者、先輩や教授たちとのエピソードがユーモアを交えて書かれており、特にかの有名なダンツィク先生が身近な人の視点で書かれているため、線形計画法をより身近なものに感じることができました。教科書の数式から入るとどうしても肩に力が入ってしまいますが、物語の中から入ると親しみやすくなるんじゃあないでしょうか。

 

 あと、この本の中で線形計画法のソフトの話がでてきますが、そこではSCM最適化の実例がでてきました。大規模な線形計画法を解くことができるソフト、CPLEXを使用して在庫コストが20%削減された企業があるそうです。私は生産管理にも興味をもっているため、SCM最適化問題が、どのような考えでモデル化されたかが非常に気になります。できればこのSCM最適化問題についても調べていきたいと思います。