20代SE 忘備録

普段自分が考えたことや学んだことを忘れないように書いていきます。

「面白くてぬ眠れなくなる数学者たち」を読んで

「面白くてぬ眠れなくなる数学者たち」を読んで

 

 僕は数学や科学は好きですが、それらそのものだけではなく、それらに関連する歴史やエピソードも同じように好きです。数学者が何を意図して数学をつくってきたのか、また科学者も同様でなぜそのような発見に至ったのか、もしくは理論をつくりあげたのか。このような背景は聞くだけで面白いですが、内容の理解に役立つこともあると思います。例えばこの本では対数を発明したネイピアの話がでてきます。彼がなぜ対数をつくったのか、またその対数がどんな役に立ってきたのかという話があります。対数は高校の数学ではいきなり出てきて公式を覚えてひたすら計算問題を解かされた記憶があります。

 しかし、もしその時対数がつくられた背景(大きな数字の計算を楽に行う)がわかれば、対数の公式(積の対数はそれぞれの対数の和になる)の有用性もわかってきます。そういった回り道をするゆとりこそが本当に必要な"ゆとり教育"だと思うんですが。

今社会人になって、何かを勉強する際には単にテクニックを覚えるということはせずにその周辺知識も含めて大まかに理解したうえで必要ならテクニックを覚えるということをしています。そのほうが知識も定着しやすいと思いますし、学生の時もそうやって勉強しておけばよかったと思います。