「シュメール人の数学 粘土板に刻まれた古の数学を読む 室井和男著」を読んで
この本はシュメール人の数学について、概要を説明した本としては世界で最初の本(おそらく)だそうです。私は科学や数学に関する歴史が結構好きなので、タイトルを見てすぐに読むことにしました。
出てくる数学はそれほど難しい内容ではないため、数学で詰まることはないのですが、楔形文字にはそれほど興味を持つことはできなかったです。ただ著者はこのシュメール人の数学だけを専門にしてきたのではなく、予備校の数学講師としての仕事の傍ら研究をしてきたということは羨ましく思ってしまいます。それだけのめり込めるものがあるということと、成果を残せる能力があるということが憧れます。
数学に関する内容で惹かれたのは
数学に関する部分ではシュメール人は複利計算をしていたことが印象的でした。既に複利計算がされていたことにも驚きですし、この件についてアメリカの教授の論文の誤りを指摘した結果、相手から誹謗中傷するメールが来るなどした事件(?)が記憶に残っています。誰でも自分の誤りを指摘されるのは気分がよくないですが、反省して誤りを認めるという姿勢は皆が持つべき態度だと思います。(声が大きい人の主張が通るような環境は間違っていると思います。まあ往々にしてそういうのは会社でもありますが。。。)