20代SE 忘備録

普段自分が考えたことや学んだことを忘れないように書いていきます。

「日本型バイオエタノール革命 山家公雄著」を読んで

 私は日本の、もっというと世界のエネルギーや食糧事情に興味があります。バイオマス燃料はまさに両分野に関わることであり、国としてどうあるべきか議論する内容でもあると思います。この本を読むまでは、食料をエネルギーにするのは問題ではないかと思っていましたが、それは短絡的で感情的な意見であると思いました。昨今二酸化炭素排出削減のために(カーボンニュートラルという考え方から)バイオマス燃料は注目を浴びています。しかし、バイオマス燃料はより古くから利用されており、その目的は農業従事者の経営の安定化にありました。減反政策をしていては、どんどん後継者はいなくなりますし、そうやって食料自給率が低くなったときに世界的規模で食糧不足が起きたらどうなるでしょうか?バイオマスというのは農業を発展させていく上での一つの選択肢であると思います。(もちろんそれにより、食料が不足するという事態は問題になるとは思いますが。)