20代SE 忘備録

普段自分が考えたことや学んだことを忘れないように書いていきます。

「会社を強くする人材育成戦略 大久保幸夫著」を読んで

 この本を読んだ感想はいくつかありますが、自分の中での気づきをメモとして記します。まず、自分の課長、部長が何を考えているのか、あまり意識していませんでした。しかし、組織というのはトップダウンばかりではなく、各々のメンバが自律的であるべきだと思っているので、姿勢を改めないといけないと思いました。

また、人材育成を単純化すると「リーダーシップ」と「専門技術」の2つを向上させることだというのもわかりやすくてよかったです。

 あとリクルートワークスのホームページから機関誌「Works」が読めるということを知ったこともよかったです。こちらの機関誌も進んで読んでいきたいと思いました。

「データ分析の力 因果関係に迫る思考法 伊藤公一郎著」を読んで

 データを分析し、そこから因果関係を考えるというのは、普段会社で行う機会があると思います。また私の会社では、議論をする際に声の大きい人の声が強く、物事が動くことが多いように思います。しかし、そういった時にデータで物事を考えることができたら、誰でも納得でき合理的判断ができると思います。そういった意味で私は統計などを進んで学習しようと思っています。(もちろん統計データに従い意思決定するにせよ、どこかで人の判断が入ると思いますが、今よりは「事実」に基づいた判断ができると思います。)

 この本では、著者が実際に行ってきた実験の内容を交え、様々な具体例を用いて因果関係を特定する方法が述べられています。数式を使わない分、制約はあると思いますが本のタイトルにあるように「思考法」を学ぶという点では非常に良い本だと思います。今後はこの本で紹介されているような本を参考にし、徐々に専門的な本を読んでいきたいと思います。

「砂糖の社会史 マーク・アロンソン、マリナ・ブドーズ著」を読んで

 世界にはかつて奴隷制というものがあって、アフリカ大陸から多くの黒人が奴隷としてアメリカ大陸(特に中南米)へ連れていかれました。この事実自体は知っていたのですが、これが砂糖をつくるためであるとは知らなかったです。この本では砂糖を巡る人類の歴史が主に語られています。砂糖を知った人類は砂糖を欲し、その欲望を満たすために奴隷を使っていたと。。。

 

 もちろん、砂糖が直接の奴隷制の原因かどうかはおいておいても、大きく人類に影響を与えてきたことは確かでしょう。砂糖のない生活は考えられません。そのような砂糖にまつわる歴史を垣間見ることができたことは非常によかったと思います。

「日本型バイオエタノール革命 山家公雄著」を読んで

 私は日本の、もっというと世界のエネルギーや食糧事情に興味があります。バイオマス燃料はまさに両分野に関わることであり、国としてどうあるべきか議論する内容でもあると思います。この本を読むまでは、食料をエネルギーにするのは問題ではないかと思っていましたが、それは短絡的で感情的な意見であると思いました。昨今二酸化炭素排出削減のために(カーボンニュートラルという考え方から)バイオマス燃料は注目を浴びています。しかし、バイオマス燃料はより古くから利用されており、その目的は農業従事者の経営の安定化にありました。減反政策をしていては、どんどん後継者はいなくなりますし、そうやって食料自給率が低くなったときに世界的規模で食糧不足が起きたらどうなるでしょうか?バイオマスというのは農業を発展させていく上での一つの選択肢であると思います。(もちろんそれにより、食料が不足するという事態は問題になるとは思いますが。)

「Work Rules ラズロ・ボック著」を読んで - 自由は無料(Freedom is free)

 「Work Rules」という本はGoogleの人事担当上級副社長ラズロ・ボックが書いた本で、人事に関して採用や育成などのルールをどのようにGoogleがつくってきたか、またそれはどのような狙いがあってそうしているのか、ということについて書かれています。まだまだ読み始めたところですが、これは良いと思う文言に「自由は無料」という言葉があります。Googleは働きやすく、優秀な従業員が多いと思いますが働きやすい職場に必要なことは何でしょうか?それは権威と権力を与えることだとしています。確かに自分の仕事をやらされるのではなく、自分で考えて決めていかなければいけないとすれば、それは大変だとは思いますが非常にやる気がでてくると思います。そして、それは無料です。社員を信頼さえしていればすぐにでもできるのです。

「インドの科学者 頭脳大国への道 三上喜貴著」を読んで

 インドは私が行ってみたい国の一つです。文化、歴史に加え近年ではITの分野でインド人は活躍をしています。またロケットや原子力でもインドは進んでいるそうです。この本ではインドの科学者(数学者)を振り返り、近代の発展してきた歴史を解説しています。かの有名な数学者、ラマヌジャンも出てきます。(私が高校生の頃は数学の教科書に彼が載っていましたが、今も載っているのでしょうか?)他にもラマン効果のラマンやタタ一族など日本人にも割と名前が知られた人物が出てきます。

 

 またこの本によると、数学者の藤原正彦が天才が生まれる条件として以下を上げているそうです。

 「美の存在する土地」「(神仏や偉大な自然など)何かにひざまずく心」「精神性を尊ぶ風土」

そしてラマヌジャンのふるさとエロードという町はこの条件をまさにもっていたそうです。日本だとどこになるのでしょうか。私は、インドに行く際には仏教の聖地やラマヌジャンをはじめとするこの本に出てくるような科学者の故郷をみてみたいと思います。

 

 

「仏教の共生思想と科学技術」を読んで

 私は仏教などの宗教や思想に興味があります。それは、科学ではわからない問いに対して何らかの考えを得ることができるからです。科学ではないので、その説が正しい、正しくないという議論はおいておいて、そういった考え方もあるなというのを知る意味で有用だと思います。

 

 しかし私は、この本ではあまり共生に関する仏教の考え方が理解できなかったです。(読解力不足かもしれませんが)ただ、仏教では個々の事物は単独では存在せず、お互いに依存しあっている、そしてそれは原因と結果という関係になっており、その意味で、これからの科学(の利用法)が目指すべき方向として持続可能な社会を目指すというのは仏教の共生と通じるというところは理解できました。特に太陽光発電ですが、作る際の環境負荷が非常に高いと聞いていましたが、日本では2年以下でエネルギーとしてはペイバックできると聞いて驚きました。太陽光の利用については、まだまだこれから発展が望めるそうです、これが私がこの本を読んで「へぇー」と思ったことです。