20代SE 忘備録

普段自分が考えたことや学んだことを忘れないように書いていきます。

製造業は何を目指すのか?TPSを勉強して考えていること

 現在TPS(トヨタ生産方式)について勉強しています。方法としては、本やインターネットをみたり、トヨタで働いている友達に聞いたりしています。しかし、自分の中ではこれがTPSだというのは見つかっていません。なんとなくわかった気でいる感じです。やはり実体験を伴わないと理解は難しいです。(TPSは理論から作られたものではないのでなおさら難しいです。)

 あくまで私の理解の中だけですが、TPSでよく聞く言葉「JIT(Just In Time)」と「自働化」についてわかったことを書きます。TPSはそもそも多品種少量生産と同時に高いQCDを目指すものです。これは「企業」とは何を目指すべきか、ということを明確にしていると思います。そしてQCDの中で高いD(Delivery)とははまさにJITそのものです。要するに必要な時に、必要なものを、必要なところへ、必要なだけ納入します。必要な数だけというところが難しく、在庫をいくらでも持つことができれば迅速に納入することができます。しかし、多品種少量生産では多くの品種があり一般に価格が高い製品(それこそ車など)では難しいです。(在庫は売れないと最終的には処分しないといけません。)そこで、余分なものをつくらないために各工程を同期化するのが「カンバン」となります。カンバンにより運搬や生産を支持し、各工程を同期化します。

 また自働化ですが、これはニンベンがついていることから分かるように、人が主体となり、不良が起こったら機械を停止して再発防止策を講じることです。一般にQCDについてそれぞれ相反すると考えられます。Q(Quality)を向上しようとするとC(Cost)が上がります。しかし、不良をなくすことはQCDを同時に向上させることができます。また不良だけでなく「ムダ取り」も同様です。

 要するにTPSとは単なる生産に関する技術の集まりというよりも企業が目指す方向を明確にし、どのようにそれを実現するのかというアプローチから生まれた知識、技術の集まりだと思っています。またそれが扱うのは広範囲におよぶため人によって解釈が異なるように見えているのかもしれません。