20代SE 忘備録

普段自分が考えたことや学んだことを忘れないように書いていきます。

「ゼロからトースターを作ってみた トーマス・ウェイツ著」を読んで

 自分一人では何もゼロから作れない、これは私が中学、高校生のときから思っていたことで、残念ですが社会人になった今でも同じです。この本のタイトルを見たときに、中学生の時を思い出したので読んでみることにしました。まだ私が中学生の頃、ガリレオが望遠鏡を自作したという話をどこかで聞いて(本で読んで?)、自分でも望遠鏡をつくってみたいと思いました。しかし、当時は知識も技術も何もなく(今もないですが)あきらめてしまった記憶があります。諦めずにやり続ければよかったと今では思います。

 

 この本では、著者が大学生の卒業制作でトースターを原料からつくってみたという話です。原料となる鉱物や原油から何とかしてトースターをつくろうという話です。もちろん何とかしてトースターをつくりあげようというプロセスも楽しめますが、それ以外にも活動を通して得られた著者の感想なども面白かったです。特に、人間は環境に高負荷を与えて様々な製品をつくりますが、それらが価格に反映されていないから安くトースターを買えるのではないか、という意見は確かにもっともだと思います。これは経済の問題というより、人間としてどうすべきかが問われる問題だと思います。