20代SE 忘備録

普段自分が考えたことや学んだことを忘れないように書いていきます。

「資本主義という病 ピケティに欠けている株式会社という視点 奥村宏著」を読んで

 私は株式投資をしています。また株式会社の従業員でもあります。株式会社が存在するのが当たり前だと思っていて、特にそれについて考えることはがなかったです。しかし、社会制度に興味があり、この本を読むことにしました。

 

 株式会社がイギリスの東インド会社から始まったことから始まり、アメリカや日本の株式会社に関する歴史が記述されており、その株式会社という存在が資本主義(経済)を大きくしてきたと述べられています。そこでは株式会社が有限責任制であることが問題になることがあると指摘されています。つまり、会社が社会や環境に悪影響を及ぼしても株主は出資した金額以上の責任を求められることがありません。(東京電力福島原発で事故がありましたが、結局東電は賠償していません。(できていません。))

 

 著者の提言としては株式会社が大きくなりすぎて非効率な部分が多く出てきている、(社会主義がうまくいかなくなったのもそれが原因)したがって解体してより小さい会社にするべきであるという主張がありました。確かに、私の会社をみても特に管理部門が不必要に大きくなっており、また会社が大きいため身動きがとりにくくなっていると思います。そういった意味では小さい会社のほうが身動きがしやすいでしょうね。