20代SE 忘備録

普段自分が考えたことや学んだことを忘れないように書いていきます。

「統計学が最強の学問である」を読んで

統計学が最強の学問である」を読んで

 この前本屋をぷらぷらしていたら、たまたま「統計学が最強の学問である」というタイトルが目についたので、手にとってみました。確か結構前にビジネス書として大人気を博した本であったという記憶があります。

 確かに統計学はあらゆる分野を横断して利用できるし、根拠をもった意思決定ができるようになるので、そういう意味では確かに"最強"かもしれません。この本では様々な例を用いて統計学の考え方やその威力を紹介しています。具体的な話が多く、自分でも考えながら読むとかなり面白いです。しかしながら、最初の方は結構すらすら読めるのですが最後のほうになるとよく分からなくない箇所が多く、不完全燃焼となってしまいました。また何度か読み返して理解を深めたいと思います。やはり大学の教科書もそうですが、何度も読み込まないとわからないほど内容が濃く、読みごたえがあります。是非読んでみるとよいと思います。ちなみに私の友達も読んだことがあるらしく、彼も私と同様最後の方は理解できなかったそうです。(^^;)

 

 ビッグデータがますます活用されていく社会の中で、そのデータを意思決定に役立たせるよう解析する技術はますます重要となると思いますので、少しずつでも勉強していきたいと思います。考え方としては統計学が重要ですが、いえ、"最強"ですが、データを扱う技術も身に着けたいと思っており、そのためにRというプログラミング言語も勉強してみようと思います。

ヒラノ教授の線形計画法物語を読んで

ヒラノ教授の線形計画法物語を読んで

 以前、いくつか線形計画法に関するブログを書きましたが、線形計画法はシステム工学、OR、IE、経営工学、…等で広く使われている手法です。

sy0807j.hatenablog.com

 

sy0807j.hatenablog.com

 

線形計画法に関する本を探していたわけではないのですが、線形計画法の歴史が著者の体験談を交えて書かれていたため、面白そうだと思って読んでみました。

 

 結果として、最近読んだ本の中では一番面白い本でした。内容としては先ほど書いたように線形計画法の歴史が著者の体験談を交えて書かれているのですが、著者と同年代の研究者、先輩や教授たちとのエピソードがユーモアを交えて書かれており、特にかの有名なダンツィク先生が身近な人の視点で書かれているため、線形計画法をより身近なものに感じることができました。教科書の数式から入るとどうしても肩に力が入ってしまいますが、物語の中から入ると親しみやすくなるんじゃあないでしょうか。

 

 あと、この本の中で線形計画法のソフトの話がでてきますが、そこではSCM最適化の実例がでてきました。大規模な線形計画法を解くことができるソフト、CPLEXを使用して在庫コストが20%削減された企業があるそうです。私は生産管理にも興味をもっているため、SCM最適化問題が、どのような考えでモデル化されたかが非常に気になります。できればこのSCM最適化問題についても調べていきたいと思います。

 

 

 

 

社会人になって改めて感じるデータ分析の重要性

社会人になって改めて感じるデータ分析の重要性

 学生時代、それほどデータ分析の重要性は感じませんでした。ダメな学生だったこともありますが、データ分析の結果、それをどのように意思決定に利用するかという視点が抜けていたためであると思います。統計学の本を読んでも眠くなるばかりで、あまりそれを役立たせようという意識はありませんでした。

 しかしながら、会社で働いてみるとデータ解析の重要性を身に染みて感じるようになりました。最近よくビッグデータの利用という言葉を聞きます。例えば製造業ですと製造情報を大量に集めて、不良がでる条件を突き止め、それを設計にフィードバックするという話はよく聞きます。また、例えば以前SCMに関するブログを書きました。

 

 

sy0807j.hatenablog.com

 

 もしSCMの最適化を行うためには、大量の物流データを扱う必要があります。そもそも事業規模が大きくなるとデータの収集だけでも大変ですが、集めたデータをどう利用するかということも問題になります。今後、ますます大量で多様なデータを取り扱うようようになり、データを分析し利用するというスキルはますます重要になるのではないでしょうか。

 私はよくExcelを仕事で使いますが、より複雑なデータ分析を高速に行いたいと思っています。そのためにRというソフトウェアを使ってみようと思っています。Rというのは無料で使用可能な統計専門のソフトウェアです。こういった学習意欲が湧くのはやはり社会人になり働くことで様々な技術の必要性を身近に感じられるようになったからだと思っています。

トコトンやさしいSCMの本を読んで

トコトンやさしいSCMの本を読んで

 最近、SCM(Supply Chain Management)関係について興味があるのでわかりやすそうな本を選んで読んでみました。やはりモノ、情報の流れを広範囲(例えば、ある工場や倉庫のみだけではなく、複数の工場や倉庫をまたいでお客さんへ出荷されるまで)でとらえる必要が製造業に求められるため、このSCMについて調べてみました。

 

 この本では、SCMに関して概略の説明をしていますが、ここから気になった項目を調べてみいくのがいいと思います。概略としてはわかりやすく、とっつきやすい印象でした。ちなみに私が気になった点と感想は↓のような感じです。

 

 制約条件の理論(TOC)や、スループット会計の考え方が SCMの理論的基盤として位置づけられており、この本の中でも何回も登場しましたが、このTOCスループット会計はかの有名なビジネス書「ザ・ゴール」の中でゴールドラットが提唱していました。こちらも非常に面白い内容です。つまりSCMの目的として、スループット(売上高 − コスト)の増大があり、その方法としてシステム全体のボトルネックを改善していくというTOCの理論があります。確かに、SCMという言葉はよく聞きますが、その目的までは考えてはいませんでした。

  また、この本によるとSCMという仕組みを導入するにはコストがかかりますが、最近はクラウドコンピューティングの発達により中小企業もSCMを導入できるようになったそうです。話は少しそれますが、クラウドコンピューティング技術が進みユビキタス社会化が進むと我々はスマホ等をもつこともなくなるのではないでしょうか。なぜなら街中いたるところにクラウド環境へ接続できるようになっているでしょうから。。。このクラウドコンピューティングという技術は、技術そのものも興味深いですが、IT産業の趨勢や、それ以上にITを利用する私たちの生活を大きく変える可能性があると思っています。

 あと、この本で初めてリバースチェーンという言葉を知りました。廃棄物処理までもSCMに含めるそう。物流は明らか重要であることがわかりますが、確かに廃棄物処理も重要ですよね。こういった廃棄物処理の技術を磨いている企業さんもきっとたくさんあるんでしょうね。まだまだ気になった点はありますが、とりあえず今回はこのへんで。

 

 

 

図解でわかる生産の実務 在庫管理を読んで

図解でわかる生産の実務 在庫管理を読んで

 以前SCMに関する本を読みましたが、そこではSCMの目的としてスループットを最大化する話がありました。そう、スループット、要するに利益です。(違ってたらごめんなさい。あまり詳しくはないです。)

 利益を出すためには、余分な在庫を減らさなくてはなりません。余分な在庫があるその分の資産を現金ではなく、在庫でもつことになります。在庫で資産を持つということは、その分銀行からお金を借りなければならず、金利を払わなければなりません。(もし自分の資金だけで運転するにしても、現金で資産を持っていれば、資産運用により資産を増やすことができます。)またお客さんの注文が予測と違っていたり、流行が変わって製品が売れなくなってしまうと、その部品在庫は廃却しなければなりません。つまり、資産を廃却することになります。

 

 このように、在庫は企業の財務にとって非常にインパクトがあるので、その在庫の管理について勉強するためにいくつか在庫管理の本を読んでいます。その中でも広く浅く(ところどころ深く)在庫管理について書かれていたのが、この「図解でわかる生産の実務 在庫管理」です。

 

 この本では在庫に関するとらえ方、扱い方について書かれています。結構詳しく書かれていて、生産管理をまったく知らない人が見てもピンとこないところはあるかもしれません。しかし、生産管理や生産管理システム(情報システム)にかかわる人にとっては参考になる部分も多いと思います。例えば、在庫にかかわる業務として、部品や材料の発注がありますが、その発注方法が細かく書かれていたり、在庫削減の手順がステップとして書かれています。また著者がこれまでに関わってきたであろう会社が(会社名は出ませんが)出てきます。その実例により話に説得力があります。実は、内容が濃すぎてまださらっとしか読んでいません。何回か読み直しつつ気になるところの知識を深めていこうと思います。

カオマンガイをつくってみた。

カオマンガイをつくってみた。

 

 今日はカオマンガイをつくってみました。カオマンガイとはタイの炊き込みご飯で、炊飯器で簡単に作れるのでつくってみました。タイでは食べたことがないんですが、日本のタイ料理レストランで食べて、非常に美味しかったのでつくってみました。

材料は以下のようなものを用意して、それらを炊飯器にいれてスイッチONです。簡単です。(分量は適当です)タレについては辛いのが好きなので鷹の爪をいれてます。いずれはタイに行って屋台で食べてみたいです。屋台によって辛いのやら酸っぱいのやらタレの味が色々あるそうなので食べ比べするのも楽しいかもしれません。

 

【材料】

・鶏肉   

ナンプラー   

オイスターソース 

・鶏がらスープのもと 

パクチー

レモングラス

・ショウガすりおろし

・ニンニクすりおろし

 

【タレの材料】

・ショウガすりおろし

・ニンニクすりおろし

・鷹の爪

ナンプラー   

オイスターソース

・レモン果汁

 

宝くじを買うべきかどうか

宝くじを買うべきかどうか

 僕は宝くじが好きで、よく買っています。基本的にはジャンボ宝くじなどを買っていて、Bigやロト6,7などは買ってはいないです。宝くじを買うことは夢を買うこと、というスタンスです。たまに宝くじの期待値がかなり小さいから宝くじを買うべきでないという人を見かけますが、本当に「 宝くじは期待値が小さすぎるため買うべきでない?」のでしょうか。

 まず期待値とは、いわば平均値のようなものです。何度も何度も宝くじを買って当選金の平均をもとめると期待値に近づいていきます。しかしながら実際には何度も無限に宝くじを買うわけではありません。そのような条件下で本当に期待値のみに基づいて意思決定を行うべきでしょうか。私は違うと思います。

 例えば1%の確率で100万円が当たる宝くじと100%の確率で1万円が当たる宝くじがあったとします。このときそれぞれの期待値はどちらも1万円で同じです。しかしながらどちらを選ぶのかは人の価値観に基づくのではないでしょうか。楽観的な人であれば100万円のくじを選ぶでしょうし、慎重な人であれば1万円のくじを選ぶでしょう。つまり、期待値のみでは意思決定できない場合があるということです。

 確かに、無限に宝くじを買い続けていれば平均値は期待値になるため宝くじは行わない方がよいですが、実際は有限回の試行です。1回1等が当たれば億万長者ですから買う価値はあると思います。最初に僕がジャンボしか買わないと言った理由はそこで、毎週宝くじを買っても、当たる確率は低いままで損失金額が大きくなるのでそこまでする価値はないと判断しているからです。(Bigやロト6,7もたまに買うのはいいと思います。)

 少しこじつけっぽいですが、宝くじを買う理由を考えてみました。しかし、一番の理由はやはり、わずかでも希望があるから明日も頑張っていけるからではないかと思います。